なぜマウンティングを行うのか

マウンティングとは、相手より自分の方が優位であると行動や態度、発言などで示すことを言います。例えば、職場の同期とそれぞれの業務について話していたとしましょう。そのとき同期が自分に「あなたはいつも帰りが早くて良いわね。私なんていつも大きな仕事を頼まれてしまって残業ばかり。この前も課長に大事なプロジェクトのリーダーを任されたの」と話したとします。この発言は、自分の終業時間が早いことを羨ましがっているようでいて、実は「自分はあなたより重要な仕事を任されているのだ」という意味を込め、仕事において自分の方が優位であるとアピールしているのです。これがマウンティングです。なぜ、わざわざ他人にマウンティングを行うのかと疑問に感じる人もいるでしょう。マウンティングに走りやすい人の特徴として、承認欲求が強いことが挙げられます。承認欲求とは、他人から自分を認められたい、凄い存在だと思われたい、褒められたいなどの感情のことです。このような感情を強く持っている人は、自己アピールの手段としてマウンティングをしやすいと言えます。なお、自己主張が控えめな人や押しに弱い人などは、マウンティングに対し反論することが少ないため、マウンティングのターゲットにされやすいです。マウンティングは敢えて行っている人と無意識にしている人、両方存在しますが、いずれにせよされた相手が不快に思うことは間違いありません。マウンティングが激しい人は、周囲の人から距離を置かれる可能性もあります。

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